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週刊読書人による日本が売られる論

 2018-11-08
この本を読んでまず頭に浮かんだのは「民は之に由らしむ可し 之を知らしむ可からず」という論語の一節の誤用であった。つまり、国民には本当のことを知らせてはならない、黙って従わせていればいいのだ。という誤った解釈がまかりとおり、愚かな政治家やハゲタカといわれる投資家たちによって、「中略」知らないうちにどんどん奪われていくという姿が読後に残された。
 
日本をよく見直してみると世界に誇るべきものがたくさんある。それは水であったり、農地、種、米、森、教育、医療、介護、保険制度、学校など、日常の中にごく当たり前のように存在するものや仕組みであったりと多様である。ところが、米国からの政治的圧力や、ウォールストリートの投資家などが目をつけることによって、かけがえのない日本の資産が買い占められ破壊されているという。私たちふつうの日本人には気付かないところでグイグイとである。気付かないうちに失って後で取り返しのつかないことになるのではないか、というのがこの一冊に書かれた警鐘である。
 
いまや、新聞、テレビ、雑誌などジャーナリズムがほんらいの力を失い、核心を突いて真実を理解させるメディアは「本」だけになっているのではないか、という恐れをこの一冊から読み取ることができる。「中略」ちなみに、冒頭に挙げた一節は「民には決まりにしたがってもらわなければならないが、何故従わなくてはならないのかということを理解させることは難しい」ということが本意で、政事を受け持つ者は、民のことをよく考えて、民が幸せになるようにはかっていかなくてはいけない、という為政者への諌めの意味があるのだ、ということも考えておきたい。(K)
 
(新書判・291頁・本体860円)幻冬舎TEL:03・5411・6222


https://dokushojin.com/article.html?i=45

日本が売られるどころか滅亡するかも・
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